のんさんの乳がん記録✍︎

若年性乳がんとヲタクな看護師の日々❅*°

***卵子の凍結保存について

乳がんの告知を受けた後、すぐに確認をされたのがパートナーはいますか?と言うことでした…

 

私の場合、トリプルネガティブ乳がんだったので抗がん剤必須…と言うより抗がん剤しかお薬が効かないので、その影響が卵子にも…と言ったところです。

 

PET CTの結果がわかるまでにはどうするか決めておいてねと言われ…ちょうどその頃、本気で結婚願望もなくなって子どもを産んで育てるという気持ちさえもゼロに近くなっていた私←

相手だっていないし、別に残す必要はないんじゃないか?それが私の1番最初の気持ちでした。

 

ただ、帰りの車で「お前の子どもを俺はもう抱けんのか?」と…お父さんに言われた時、すごく心が痛くて…( ´・ω・`)

ちなみに私には兄が2人いて、2人とも結婚して子どももいます。父と母に孫がいないわけじゃないんです。(なんなら6人もいる)それでもやっぱり、娘の子どもは違うんだと言われました。

 

そんなこんながあって、その時病気のことを知っていた職場の上司や同僚(←仲良しな高校の先輩)にもどうしたらいいと思いますか?なんて、相談すると「この先何があるかわからんのやから、残しておいた方がいいよ!」と。

パートナーはいないけど、それでも残しておいて特に困ることもないだろうし…やっぱり残しておこうかなーなんて軽い気持ちで考えていました。

 

そこから本格的に卵子の凍結保存について調べてみたのです。

 

まず、方法について。

一応産婦人科に務めていたこともあるし、なんなら助産師になりたかったので卵子採取のイメージはなんとなーく出来ていたのですが、詳しく調べてみるとなんともまぁ時間がかかる。

もちろんその間治療は出来ないので、どんどん本来必要な乳がんの治療が先延ばしになってしまう。その間にがんが成長してしまったら?そう考えると私の中で一瞬にして卵子の凍結保存は現実的なことではなくなりました。

そして費用について。

卵子を採取する・卵子を凍結、保存するのにそれぞれ費用がもちろん必要で、凍結保存は一年ごとに更新をする必要があるのです。もちろんその都度費用がいります。

 

この時点ではっきり、卵子の凍結保存はしない!そう自分の中で決めたような気がします。

 

そしてなにより年齢のこと、パートナーのことを考えました。

35歳を過ぎれば自然妊娠の確率すら減少するのに、保管していた卵子体外受精させて子宮に戻して妊娠をする確率は?まず、パートナーが出来たと仮定して体外受精に理解を示してもらえるのか?

もうその何もかもがその時の私には面倒なことでしかなくて…そんなことを考えるよりまず先に乳がんを治すことの方が先なのでは??と。

 

まぁ、私の中では特になんの迷いもなかったのですが、やっぱり頭をよぎったのは両親のことで…

私の人生は私のものだと、そう言ってしまえばそれまでですが…きっとお父さんやお母さんは私が生まれた時や、成長していくその都度で、普通に結婚をして子どもを産む私を普通に想像しただろうなと。

お父さんとお母さんの気持ちを考えると、私は本当に親不孝な娘だなと…今でも思うのです。

普通に、普通の娘でありたかったなと…。

それだけがやっぱり、心残りだな。

 

なんてな…。゚(゚´ω`゚)゚。ピエー

 

 

いや!まだまだ可能性はあると信じてるんですよ?

こんな私でも、いいよって受け入れてくれる人もいるんじゃないかなーって!!←笑

自然に身を任せてもいいじゃない!なんて今は思ってますよ!

 

 

という訳で、私は凍結保存しない選択をしました。

 

この選択が本当に正しかったのか、今でもふと考えることはあります。

この先のことに不安がないわけじゃないし、友人たちに「のんちゃんが結婚するの楽しみにしてるんやからね!」と言われるたびに、心は痛むのです。

どうしても、私はもう普通ではなくなってしまったと思ってしまうし…そんな私が妻になり母親になることはとうてい出来ないんだろうな、と。

 

まぁ、そんなこと言い出したらきりがないのだけどね\(^o^)/

 

ってことで、次はいよいよ抗がん剤治療について書いていくぞー!!

 

(^o^)v